分娩の流れとケア方法
出産は大きく4つの段階に分けられます。
本番で不安にならないよう流れを知っておきましょう。
分娩第2期
子宮口が全開してから赤ちゃんが生まれるまでの期間です。
赤ちゃんが少しずつ降りてきて、徐々に頭が見え隠れします。陣痛の間隔が狭くなり、痛みが強くなります。
陣痛とお母さんのいきみに押され赤ちゃんは、体を回転させながら産道を通り抜けます。まず頭が出て、肩、腕、胴体、脚の順に生まれます。
痛みがあると息を止めがちになりますが、意識して呼吸を続けましょう。深い呼吸をすることで、お母さんはリラックスしやすくなり、赤ちゃんにも十分な酸素が届きやすくなります。
分娩第3期
赤ちゃんが生まれた後、胎盤が出るまでの期間です。
出産後、数分~10分ほどで胎盤を外に出すために軽い陣痛が起こります。
リラックスして待ちましょう。
分娩第4期
胎盤が出てから約2時間の期間です。
出血が落ち着くまで、約2時間ベッドで安静にします。
子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するために、後陣痛といわれる痛みがでることがあります。また、出産により骨盤や骨盤底筋がゆるみ、内臓が下がりやすくなるため、産後の不快感につながります。
産後は助産師さんに相談しながら、骨盤ケアで体を整えてあげましょう。
分娩中のケア
分娩中も骨盤がゆるみすぎないよう“骨盤ケア”を!
赤ちゃんはあごを引き、産道を通りやすい姿勢になって狭い骨盤(骨産道)を進みます。この姿勢がうまくとれるよう、分娩中も“骨盤ケア”で骨盤を整えることをおすすめしています。
※事前に産院へご相談ください。
お産時の骨盤ケア法 詳しくは、こちらをご覧ください。
- 分娩期の骨盤ケア法
- 第54回日本母性衛生学会総会・学術集会 ランチョンセミナー「骨盤ケアで改善! PART13」(2013.10.4) 上野 順子「体操しようとしない産婦にも使える安産体操 ~“難産候補妊婦” の入院から分娩までのケア~」
- 上野 順子「安産力を高める骨盤ケア」家の光協会(2013年)